フェレット胸部レントゲン(胸水)

アレスちゃん

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フェレットの病気

フェレット胸水(後編)最初はどんな症状?抜く?頻度は?どんな治療してる?皆のお家の実際の話

ちゃんと眠れたのか全く眠れなかったのかよく分からない状態のまま朝を迎え、病院が開く時間より30分くらい前から私はスマホを触ることが出来ずただジィっと画面を睨みつけていました。

さすけが無事に朝を迎えられたと連絡がくるのだろうか。

いや、これまで何度も入院でお世話になっていてそんな連絡がきたことはないな。

では、さすけが無事に朝を迎えられていなかったらすぐに連絡がくるのだろうか。

いや…朝の申し送りとかそういうのの後になるのだろうか。

開院時間を10分過ぎても20分過ぎても鳴らない電話に心臓がもうもたないと覚悟を決めてこちらから電話をしました。

「さすけちゃん、乗り越えてくれましたよ。まだ予断を許さない状態なのは変わりませんが目を覚ましました。少しですがご飯にも自分から口をつけてくれました。」

「ありがとうございます。ありがとうございまs…」

良かった…。さすけよくやった。さすがさすけだ。

本当はすぐにでも会いに駆け付けたかったけど、面会時間は18時。

それまで心配をかけた方々に連絡をして…って、ここからのお話はX(旧Twitter)で更新しているので今日ここでは省略します。

前回のお話
フェレットの胸水
急変【フェレットの胸水】死んでしまうかもしれなかったさすけの話(前編)

X(旧Twitter)で繋がって下さっている皆さまには数日の間、大変なご心配を頂きました今回のさすけの緊急入院。 この記事を書くにあたり自分のポストを見返してみたら、「入院しました」「覚悟だけはしてお ...

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さすけの胸水について最初からずっと親身になって相談を聞いてくれていた友人にその報告をした時、「おめでとう!良かった。本当に良かった!!」と喜んでくれた後「…これは終わりじゃないからね。これは始まりだからね。」ってこれからの心構えやアドバイスをたくさんもらいました。

その友人も愛鼬の胸水の経験者です。

これからの事を考えるにあたって、多くの皆さんのお話を聞かせてもらうことにしました。

今日はそんな皆さんから頂いた貴重な経験談を共有させて頂きます。

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フェレットの胸水とは?みんなの経験談

時々なのですが、「胸水なんか、たまったらその都度抜けば良いじゃないですか」と簡単におっしゃる飼い主さんがいるのですが、「胸水」「胸腔穿刺」というのはそんな気軽なものではありません。

「胸水」というのは「単なる水」や「単に体に悪さをする水」というものではなく、「この子達に必要な栄養成分がたくさん含まれている液体」です。

体から栄養成分がいきなりたくさん抜けてしまったら急に栄養失調みたいになります(体力ゲージがいきなりレッドゾーンまで落ちるイメージ)闘病中の体から抵抗力や免疫力が一気に落ちてしまうは怖いことです。

どのくらいの時間をかけて溜まっていったものなのか(長い期間を経てたまった大量の胸水を一気に抜くと肺がむくんで具合が悪くなったりショック死してしまう事があります)、何が原因で溜まったものなのか(それを調べるためにその場で少しだけ抜く処置もできたり出来なかったりです)、鎮静をかけて行う場合その子の体調はどうなのか(麻酔自体が心臓にトラブルを抱えている子や体力が落ちている子、シニアにはそれだけで命取りになることがあります)。

SNSなどでは、ほぼ毎日のようにだったり、3日に一度のペースだったり、で「胸水を抜いてもらってきました」という頑張っているニョロ達の投稿を目にする事があるかと思いますが、あの子たちも飼い主さん達も決して「簡単なことを気軽に」やっているわけでは無いんです。

毎回が命がけの通院、処置です。

投稿主さん達は大概、皆さんが明るく振舞っておられますが、その胸の内はどんなにか…って、私は特に最近経験したばかりだからなのかもしれませんが、お父さんもお母さんも本ニョロ達も皆みんな頑張ってますね、本当によく頑張っておられますね、ってお見かけする度1人でべそべそ泣いています。

って、話がそれましたが、そういうわけですので、この記事をお読み頂いているあなたはどうかどうか、「胸水なんか」とか「抜けば良い」とか、そんな風には思わないで下さいね。

これから、皆さんから教えて頂いた経験談を載せさせて頂きます。

皆さんが「少しでもどなたかのお役に立てるなら」と聞かせてくださった貴重な生の声ですので、ぜひ、我が子に起こり得る可能性があるかもしれない大切な参考資料として、頑張ってる子、頑張った子のお話として、お読み頂けたらと思います。

ププちゃん

※鍵垢さんなので飼い主さんの情報は伏せさせて頂きます。

前編のさすけの記事に「私もつい最近同じような状況になり、3日ほど入院+酸素室に入っていました。結論から申しますと インスリノーマ+悪性リンパ腫でした。」と感想をくださり、「うちの子は今でも元気ですので、少しでも誰かのお役に立てれば」と詳しいお話を聞かせてくださいました。

フェレット(胸水)

二つの病気を併発していたなんて...驚きました。 かかりつけの病院では異常もなく、元気です!としか言われず、...今は入院先の病院に変更しました。

現在の主治医曰く、元々心臓が弱く、インスリノーマは恐らく前からあったと。

動いたり無理をすると胸水が溜まってしまうそうです。

残念ながら、胸水に関しては完治する方法がないみたいです。

当日はちょっと呼吸が荒く、頭を上に向けた状態だったので、病院に連れて行くとこのような状態でした。主治医が言うには、もしその時病院に連れて来なかったら亡くなっていたでしょう。と言われました。 うちの子は運良く回復力がすごく、入院1日後には、先生達にイタズラするほどだったそうです...(笑)

粗相をする、というのも見分けるポイントかなと思いました。うちの子は足が悪くて粗相してしまうのかと思っていましたが、動くので精一杯だったようです...

現在の対策としては、げんきいたち(サイト名)さんの胸水が溜まりにくくなるサプリと、お薬飲めたねを混ぜて飲ませています。

お医者さんで処方されたステロイド剤(4種類)をおやつに混ぜて与えています。

以前より元気がない感じはあって、お散歩もまだできない状態ですが、胸水に関しては段々抜けているそうです☺️悪性リンパ腫に関しては、ステロイドで小さくしていく形です。

うちの子はあまりサプリや他のおやつが得意ではないのですが、げんきいたちさんのものは、スープとしてすごい勢いで飲むので、びっくりしました笑

慣れるまでは、シリンジ→手からあげる→お皿という流れでした。

アレスちゃん/yukiさん

今日のアイキャッチ画像はこちらアレスちゃんの胸部レントゲンです。

アレスちゃんは8才です。

今現在、週に3回、鎮静なし/穿刺で抜いてもらう処置を頑張っているスーパーシニアニョロです!夢と希望の星!!

胸水フェレット

@264yuki1

うちの子の場合は2年前の11月に最初、ぐったりとし食欲が落ちその時点でかかりつけ医が閉まっている時間だったので夜間救急を調べて連れて行っている最中にシャバシャバの血便をしました。

こちら、そのままのお写真をお借りしています。

※血液などが苦手な方、つらい思い出がある方などはクリックをお控え下さい。

その時、既に意識レベルが低くもうダメかと思った位で、、、夜間救急に着いて順番待ちとの事で3時間ぐらい待ち診察してもらいその時は点滴(栄養剤と言っていました)をいれてもらいました。その時にレントゲンも撮ってもらったのですが胸に水が溜まってるけど弱ってるから抜けない等を言われた記憶があります💦

そして、思い返せばこの頃から発作みたいな苦しそうな咳というか、息遣いというか、、、の症状が多く見受けられました。

その後いつものかかりつけ医に連れて行ったところ肺が水で真っ白になっているのと心臓の機能が弱くなっていて弁膜症になっていると言われました💦なので、とりあえず利尿剤と抗生物質を処方してもらいました💊

そして、2週間ぐらい様子を見てやはり水の抜けが悪いので穿刺で抜いてもらうことになりました!最初に比べると抜く頻度が増えましたが頑張ってくれてます✨

うちの子は胸水が溜まると発作みたいなのがよく出る子みたいで週3回の通院(お水抜き)にしてからは発作は無くなりました。ちょっと苦しそうな息遣いの時は家で酸素室に入ってもらったりして頑張ってもらいましたʕ•ᴥ•ʔ

ご飯も余り食べない時は抱っこでめちゃくちゃおだてながらスプーンで食べる時の音を口から真似してだしたりして食べてもらいました🥄この方法がよく食べてくれる気がしました(笑

しろあんちゃん/ruruka@たぬきもどき13さん

「たまたま早く見つかったのが幸運でした」という飼い主さんから、病気が分かったきっかけ~現在までの流れ、治療について、とても詳しく教えて頂きました。

発見が早かったためか「心筋症と胸水ですが苦しんだりは不思議と全くしてない元気はつらつ状態なので、あまり参考になりそうもないですが」とおっしゃっていましたが、これこそがまさに「早期発見の大切さ」だと思いますので、ぜひどなたさまも参考にして頂けたらと思います。

フェレット(胸水)

@rurukatwin

今年の1月(3歳半)に以前嚢胞らしきものが見えた腹部の経過観察でエコー検査を行いました。

そのとき、たまたま胸部まで写りまして、胸水が溜まっていることが発覚しました。 本人は至って普通に元気!という感じでした。

本人があまりにも元気なので、リスクのある麻酔+胸水接種はせずに胸水が溜まる原因である病気に効く薬を少しずつ試し原因特定ができないか、胸水が減らせないか試していました。

投薬を続けること約2ヶ月、胸水に変化がないので、胸水を抜いて原因特定の検査してもらいました。 抜けた胸水量は75mlでした。

麻酔が効いている間に心臓の動きもチェックしてもらいました。 胸水の検査の結果、腫瘍などによるものではなく、心臓の動きは、この2ヶ月の間に左右の動きが少しチグハグなのは見えてましたが、本来1.3cmくらいの心臓が2.0cmくらいまで拡張していること、心臓の厚みがペラペラになっていること、心臓の収縮率が20〜30%と通常の半分ということがわかりました。

症状としては危機的とまではいってないものの、重病であること、症状と本人の容態がリンクしてないので予後はわからないと言われました。

心不全・心筋症と原因ががわかってから一日二回、血管拡張剤、ベトメディン、利尿剤を飲ませています。

夏場を除き月1エコー検査をしています。(本人が元気で容態も安定しているので熱中症リスクの方を重視して夏場は2ヶ月に一度) 胸水はまたすぐに溜まり始めたのですが、ここ半年は胸水の量は増えも減りもせず一定量溜まった状態をキープしています。

心臓の左右の動きのチグハグさは投薬から1ヶ月で落ち着きましたが、収縮率が悪いのは変化なしです。

本人があまりにも変わらず元気なので、突発的に溜まったものではなく、かなり前から緩やかに溜まってきていて、それに身体が慣れてしまっているのかもしれないとのことでした。

本来、フェレットは穴の中を動くためにかなり肺活量に余裕がある種。緩やかに肺活量が胸水に圧迫されながら減ったことでギャップを感じることなく慣れていき、息苦しさを感じていない可能性があるとのことでした。

胸水を抜くことはできるものの、また溜まった時に息苦しさを感じるようになってしまうかもしれないこと、抜いたことで今の均衡を崩してしまい、今後はどんどん胸水が増えるようになってしまう可能性もあること。何より本人が元気であることから胸水を抜かずにいます。

また、投薬量を増やすことで胸水を減らせないか試すことも出来なくはないそうですが、今から始めてしまうと、いざ苦しさを感じるようになった際に、薬がこれ以上増やせなくなるといったことにならないように、悪化しはじめたときの最終手段としてとっておいてます。

普段の生活は、投薬以外はほぼ今まで通りです。薄くなってしまった心臓の筋肉をまた厚くするためにお薬をあげる際にタウリン入りのバイトを今までより多めにあげるようにしました。

Loveちゃん/ラブちゃん/Maiさん

「心臓が悪くなって胸水が溜まったパターンです」として詳しいお話を聞かせて下さいました。

フェレット(胸水)

@love_chan729

うちの子は心臓の僧帽弁を支える腱索と呼ばれる部分が切れかけてました。

徐々に悪くなったのではなく突然怪我をするような…アクシデントのような感じで切れかけたそうです。 病名としては僧帽弁閉鎖不全症 腱索断裂だそうです。

①気づいた最初の状況

いつも寝てる時間帯(昼間)に眠れなくてなんだか寝づらそうでした。

ご飯、おやつを完食してナデナデしたら爆睡したので寂しかったのかなぁなんて呑気な事を考えてました。

翌日起きて確認すると、足がパンパンにむくみ、トイレは寝床でダダ漏れ、顔つきも顔色も明らかに変。前日の私が就寝する前とは全然違う姿でした。急いで病院へ行きました。すると胸水が貯まってると…

②治療

心臓なので手術はできず、強心剤、利尿剤の併用の投薬と胸水を抜く対処療法でした。

胸水を抜く頻度は酷い時は毎日。落ち着いた時は2週間に1回程度でした。 かかりつけの病院は距離(埼玉⇔川崎)があり、とても混んでいる病院でもう治る事はないので先生と相談して車で30分程度のフェレットに強い病院へ転院しました。

転院した病院で効くかどうかは分からないけどインターフェロンを打って少し胸水が減った猫の事例があるそうでもしかしたらフェレットにも効くかもしれないとのことで実験的にインターフェロンも打ってました。これは効果があったのかちょうど彼女の病状の波が穏やかになった時だったのかは分かりませんが、胸水は1週間に1度、2週間に1度と抜く頻度も減った時もありました。

③日常で気をつけていたこと

足のむくみに関しては足が冷たくなったのでとにかくずっと付きっきりでマッサージをして血行を良くしてました。

酸素室は胸水が溜まっている事が分かった当日に運良くレンタルができてすぐに設置。 酸素室内に関しては、とても乾燥してしまうので湿度が上がるように濡れたタオル、濡れたハンモックなどを設置し湿度の管理と酸素濃度の管理をしました。 気温も上がってしまうので快適な気温になるようにエアコンをつけたり保冷剤を置いたりしてました。

食事に関してはとにかく少しでも食べれる物を。胸水が溜まると痩せてきてしまうので少量でカロリーや栄養が取れるものを選びました。食事も起きたらあげたり、2〜3時間に1口でもいいから食べてもらいました。 うちの場合は診断を受けたその日からもういつ亡くなってもおかしくないと言われていたので彼女の大好きなバナナを少しあげたりしてました。 とにかく何でもいいから自力で食べたいと思える物を与えてました。

ここからは余談になりますが、先程述べたようにうちの子の場合いつ死んでもおかしくない状態でどの先生からも持って1週間程度と余命宣告を受けましたが、奇跡的に少し落ち着いた期間もあって病気発覚から3ヶ月頑張りました。

そしてこの落ち着いた時だけですが病院へ行く途中に彼女が大好きな公園に寄ったりもしました。(酸素缶は持ってます。) 公園へ行った理由はその時がいつ来るかは分からないけど本人も外へ行きたいとアピールしてて私もせめて少しでも好きな事をさせてあげたいと言う気持ちからです。

決して模範的な飼い主ではないですが彼女はとても喜んでくれて…10月の亡くなる時は枯れるように、すぐ起きるんじゃないかと言うぐらい穏やかな表情で亡くなれたので本人の好きな事を少しでもさせてあげれてよかったなと思いました。

飼い主の立場としてはメンタルがやられるし小刻みに寝るしかないのでメンタルの維持と彼女に不安な気持ちが伝わらないように明るく接することと体調管理に気をつけてました。 的外れな話かもしれませんがこの経験がこれから胸水が溜まってしまったり余命宣告を受けた飼い主さんのヒントになればなと思っております。

あとがき

皆さんから頂きました私とさすけへの労りの言葉は省略させて頂きましたが、大切な情報を一つもこぼす事なくお伝えしたくて頂いた全文をコピーしてそのまま掲載しています。

ですが、自身の勉強のためにと何度も何度も読み返しながら貼り付け作業をしていて…その都度、胸がつまってなかなか進められませんでした。

皆さん、分かりやすいようにと簡潔にまとめて淡々とお話しして下さっていますが、その行間には、不安で眠れない夜、心配で震えながら過ごした移動時間、何時間も何十時間もがあることを思うとちゃっちゃか作業だなんてとてもとても出来ません…

さすけの胸水との付き合いはまだ始まったばかりです。

皆さんから頂いた上記のお話を参考に飼い主として出来る限りの事をしていってあげたいと思います。ありがとうございました。

上記のエピソードが私とさすけだけでなく、1人でも多くの飼い主さんの心の支えに、1匹でも多くのニョロの健やかな生活のために、お役に立てますよう祈りつつ記事を〆させて頂きます。

健やかなニョロニョロ生活を☆彡

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